LPOとは?基礎知識からCVR改善施策、事例までを徹底解説!
LP(ランディングページ)を制作したはいいものの、
・なかなかCVRが上がらず、思ったように集客ができない
・広告のクリック率は高いのに、CV数が伸びない
とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
それもそのはず、LPは作って終わりではなく、継続的な検証と改善によってはじめて最大限の効果を発揮します。本記事では、LPを最適化してCVRを高めるLPOについての基礎知識や、手順、具体的な改善施策を徹底解説します。
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LPOは「ランディングページ最適化」の略で、LPを改善することでCVRを最大化させる戦略的アプローチです。
CVR改善に効果的ですが、やみくもにLP改修やABテストを行うだけでは成果に繋がりません。
LPO初心者の多くは、LPの見た目を改修することばかりに気を取られて根本的な部分の改善ができず、失敗に繋がってしまうケースがよくみられます。
LPを根本から改善し、CVRを最大化するためには「ユーザー目線」で考えることが重要です。
そこで、LPOでCVRの改善をしたいとお考えの方に向けて、ユーザー目線で考える際に最も重要な2つの観点をご紹介する資料をお届けします。
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1.LPO(ランディングページ最適化)とは
LPOとは、LPをユーザーのニーズに合わせて改善し、CVR(コンバージョン率)を高めるWeb施策です。「Landing Page Optimization」の略称で、日本語では「ランディングページ最適化」と訳されます。
LPには2つの意味があり、広義ではユーザーがサイトを訪問した際に最初に表示されるページのことを指します。狭義ではお問い合わせや会員登録、商品購入など、企業にとって何らかの収益に繋がるアクション(CV)へとユーザーを誘導することに特化したページのことを指します。
本記事では、後者のCV獲得を目的としたLPを対象としたLPOについて解説します。
1-1.LPOの目的
LPOは単にCVRを高めるだけでなく、Web広告やSEOに投資したコストの費用対効果を高めることを目的とした施策です。Web広告やSEOなどに力を入れ、どんなに多くのアクセスを集めても、LPに訪れたユーザーが離脱、または直帰してしまってはCVが獲得できず、CPA(コンバージョン単価)は高騰するばかりです。アクセス数増加施策に加えてLPOを正しく行うことで、訪問ユーザーの取りこぼしを防ぐことができ、大きな成果が期待できます。
1-2.SEOやEFOとの違いは?
【LPOとSEOの違い】
SEOは「Search English Optimization」の略称で、日本語では「検索エンジン最適化」と訳されます。SEOとは、検索エンジンからWebサイトに訪れるユーザーを増やすために、特定のキーワードで検索結果に上位表示させる施策を指します。
一言でいえば、SEOはアクセス数アップを目的とした施策で、LPOはWebサイトにアクセスしたユーザーをCVまで導くことを目的とした施策です。
SEOとLPOは目的の異なる施策ですが、SEOでより多くのユーザーを集客し、LPOで適切な接客をするというように、それぞれが関連し合っているといえます。
SEOで集客できていても、LPOで適切な接客ができていなければ訪問客を逃してしまいますし、その逆も同様です。いくら接客が優れていても、そもそも集客ができていなければ収益には繋がりません。すでにある程度集客ができているのに、CVRが伸びないという場合はLPOに取り組みましょう。一方で、LPの訪問数が少ない場合には、SEO対策をはじめとした集客施策を優先させましょう。
【LPOとEFOの違い】
EFOは「Entry Form Optimization」の略称で、日本語では「入力フォーム最適化」や「エントリーフォーム最適化」と訳されます。その名の通り、エントリーフォームでのユーザーの離脱を防ぎ、入力完了率を高めるための施策を指します。
Webサイトで商品を購入したり、資料を請求したり、予約をしたりする際には、個人情報の入力が必要になりますよね。このとき、入力項目が多すぎたり、入力後のエラーで最初から入力することになってしまったりすると、ユーザーにとってストレスとなり、CVまであと一歩のところでの離脱を生んでしまいます。
LPOがサイトの入口としてのLPを最適化する施策であるのに対し、EFOはサイトの出口となるエントリーフォームを最適化する施策であるという違いはありますが、ユーザーをCVまで導くという目的は共通しています。
2.LPO実施の流れ
闇雲にLPを修正しても、思ったように効果が出ないどころかページの価値を落としてしまう可能性もあります。LPOにとって重要なのは、現状の問題点を正しく把握してから、仮説に基づいた改善施策を実施し、その後効果検証を行うという一連のPDCAサイクルを回すことです。正しい手順で実施することで、LPのパフォーマンスを最大化させることができます。ここでは、各ステップで具体的にどのようなことを行うのかを詳しく解説します。
2-1.現状を分析し、問題点を洗い出す
まず、現状のLPのどこにどのような課題があるのかを洗い出します。課題を明らかにする際には「デザインが古い」「この文言にインパクトが足りない気がする」といった主観的な考えは重要ではありません。解析ツールや分析ツールを使用して、定量分析と定性分析をしっかりと行い、ユーザーが実際にどのように行動しているかや、何を求めているのかを把握することが大切です。分析にはツールの使用だけでなく、ユーザーテストやアンケートの実施も効果的です。客観的な評価が得られるため、自分たちでは気づけなかった課題を発見するきっかけにもなるでしょう。
分析の際には、例えば以下のような点に着目します。
・CV数、CVR、PV数、セッション
・閲覧ユーザーの性別や年代などの属性
・ページの表示速度
・どのデバイスで見られているか?
・流入、CVの多い広告はどれか?
・どのCTAボタンがどのくらいクリックされているか?
・ユーザーの検索キーワードは何か?
・離脱ポイントはどこか?
・どのコンテンツがよく見られているか?
データ分析をする際は、数値を見るだけでなく、ユーザーのモチベーションや具体的な行動を意識するようにしましょう。「なぜそのような数値になっているのか」を明確にすることで、課題が発見しやすくなります。
2-2.仮説を立て、改善施策を決める
次に、分析によって明らかになった問題点について仮説を立て、具体的な改善施策を決めていきます。例えば、以下のような例が挙げられます。
例1.直帰率が高く、ページの滞在時間が極端に短い
【仮説】
1.ページの読み込み速度が遅く、表示される前にユーザーが離脱してしまっている。
2.FV(ファーストビュー:ユーザーがページにアクセスしたときに最初に表示される画面)のキャッチコピーやデザインが広告文やユーザーニーズにマッチしていない。
【改善施策】
1.GoogleのPage Speed Insightなどを用いてページの表示速度に問題がないか確認し、表示スピードの改善を行う。
2.FVのキャッチコピーやデザインを見直し、広告文とズレがある場合は統一させる。複数のパターンでA/Bテストを実施し、効果がみられたパターンを採用する。
例2.ページの滞在時間は長いのにCVに至らない
【仮説】
1.CTAボタンを適切な位置に設置できていないため、ユーザーが内容に興味を持ったタイミングでスムーズにフォームに移動できず、離脱してしまう。
2.ユーザーが欲しい情報を見つけられていない。
3.最後のひと押しになるようなコンテンツや文言がないため、CVに至らない。
【改善施策】
1.ユーザーがどのタイミングでも入力フォームに遷移できるようにCTAボタンをヘッダーに固定する。また、よく読まれているコンテンツの終了部分にも配置する。ユーザーがCTAボタンを探さなくても見つけられるように、色や文言をわかりやすいものに変更し複数のパターンでA/Bテストを実施する。
2.コンテンツの順序を変えてA/Bテストを行う。グローバルナビを設置し、ナビ内のメニューを見直す。
3.導線を意識し、ユーザーにとってメリットのある情報の後にCTAボタンを配置する。「期間限定15%オフ」「今なら送料無料」など、CVへのハードルを下げるオファーを追加する。
2-3.改善施策を実施し、効果を測定する
仮説を立てたら改善施策に基づいて改修をしましょう。仮説の検証にはA/Bテストが効果的です。
A/Bテストとは、一部の要素が異なる2つのページを同じ条件で運用し、どのパターンが最も効果が高いのかを判定するための手法です。LPにアクセスしたユーザーにパターンAとパターンBをランダムで表示し、一定期間でそれぞれのユーザーの反応を検証します。検証の結果、効果が高かったパターンを採用し、改善がみられなかった場合は再テストすることで、LPのパフォーマンスを向上させることができます。
2-4.「分析→仮説→検証」を繰り返す
LPOは一つの施策を行ったからといって、すぐにCVRが改善するとは限りません。また、施策を行ったことで、元のLPよりCVRが低下してしまう可能性もあります。さまざまな視点で「分析→仮説→検証」を何度も繰り返し、少しずつ最適化していくのが現実的です。
また、一度成果が出ても、そのパフォーマンスが継続するわけではありません。自社の製品やサービスに関わる市場や外部環境、ユーザーなどのさまざまな要素が変化するため、思いのほか効果が持続しないこともあります。そういった場合には、最新のデータに基づいて、再度仮説を立ててみましょう。
LPOを継続しても効果がみられない場合は、そもそもペルソナやターゲットが適切ではない可能性があります。データ分析やA/Bテストによって得られた結果をもとにペルソナを再設定し、LP全体の構成を見直しましょう。
3.LPOでCVRを改善するための5つの施策
3-1.FV(ファーストビュー)を最適化する
FV(ファーストビュー)とは、ユーザーがページにアクセスしたときに最初に表示される画面のことです。FVはキャッチコピーや画像、CTAボタンなどの要素で構成されます。
LPではユーザーの約50~70%がFVで離脱しているといわれており、多くのユーザーがそのままLPを読み進めるかどうかをFVで判断していることがわかります。また、LPに訪れたほぼ100%のユーザーがFVを見ることになるため、FVの最適化はLPOの中で最も影響度が高い施策の一つといえます。
FVの最適化では、以下の5つのポイントに着目しましょう。
ポイント1.キャッチコピーはユーザーの悩みやニーズにマッチしているか
FVのメインキャッチコピーはLPのパフォーマンスに大きく影響します。ユーザーにとってのメリットを明確にし、端的に伝えることで、ユーザーの反応の変化が期待できます。例えば、求人マッチングサイトのLPでキャッチコピーを「第二新卒の採用を徹底サポート」としたとします。しかし、実際には第二新卒の求職者が抱える悩みの多くは「未経験でも正社員として採用されるかどうか」であるとわかりました。そこで「第二新卒・未経験でも正社員になれる」と変更することで、ユーザーの悩みを解消するキャッチコピーに近づいたといえます。このように「この商品やサービスを利用して何をしたいのか、どうなりたいのか」というユーザーの気持ちを代弁したコピーは非常に効果的です。
ポイント2.ビジュアル要素はユーザーの視覚に訴えるものになっているか
FVのビジュアル要素は、LPの内容をよりわかりやすく、より直感的に訴求するために重要な役割を担っています。ビジュアル要素、特に写真やイラストは制作者や発注担当者側の好みが出やすいものです。ユーザーにとってベストなビジュアルを手っ取り早く見つけるには、最初に使用する画像の方向性をある程度決めた後にA/Bテストを実施するのも1つの手です。複数のパターンでA/Bテストを実施し、ユーザーによりよい画像を決めてもらいましょう。
ポイント3.ユーザーがアクションを起こせる導線はあるか
「すぐに購入したい」「とりあえず資料請求したい」という意欲の高いユーザーを逃がさないためにも、FV内にCTAボタンなどのアクション導線を配置するようにしましょう。CTAボタンはヘッダーの右上や、FVの下部に配置すると効果的です。
ポイント4.集客時の訴求ポイントと、FVでの訴求ポイントにズレが生じていないか
広告文では「価格の安さ」を訴求していたのに、遷移先のLPのFVでは「品質の高さ」を訴求していた場合、ユーザーニーズに合わずに離脱してしまう可能性が高いです。ユーザーの検索するキーワードや広告文とズレが生じないように、訴求ポイントを統一させましょう。流入元によって複数のパターンでFVを用意するのも効果的です。
ポイント5.要素の数は適切か
FVの多くはキャッチコピー・画像・CTAボタンの3つの要素で構成されます。これらの基本要素に加え、「満足度97%」「売上No.1」「○○賞受賞」といった権威情報や、「期間限定20%OFF」「送料無料」といった購入や申し込みのハードルを下げるオファーを付加することで、ユーザーの意欲を大きく向上させることがあります。ユーザーにとってメリットのある情報や、信頼感を与える情報があれば追加を検討しましょう。
ただし、要素の詰め込みすぎには注意が必要です。ユーザーが数秒で理解できない量の情報は入れないようにしましょう。要素を1つずつ増やしてA/Bテストを実施してもいいかもしれませんね。
3-2.CTAを最適化する
CTA(Call To Action)ボタンとは、ユーザーに具体的な行動を促すためのボタンのことで、CVの獲得を目的としたLPにおいて非常に重要な要素です。LP内でユーザーがCVするには、ほとんどの場合CTAボタンをクリックすることとなります。そのため、CTAボタンを最適化することで、LPのパフォーマンスを向上させることが可能です。ここではCTAボタンの改善ポイントを3つ解説します。
ポイント1.CTAボタンを適切な位置に配置する
多くのLPではヘッダーの右上にCTAボタンが配置されており、FVを見た段階でアクションを起こせるようになっています。また、ヘッダーが固定されていると、ユーザーが内容に興味を持った段階でスムーズに入力フォームに遷移することができるので効果的です。そしてLPの最下部にもCTAボタンを設置するのも効果的です。LPを最後まで読んでくれたユーザーは商品やサービスに対する興味がかなり高くなっていると考えられます。そのようなユーザーを取りこぼさないために、最下部にもCTAを設置するようにしましょう。
ポイント2.CTAのキャッチコピーをコンテンツによって変えてみる
LPは上から順に1つのストーリーとして構成されているため、コンテンツごとに伝える内容も変わってきます。コンテンツの内容に連動してCATのテキストを変更することで、ユーザーの行動がより促しやすくなります。
このとき、テキストはできるだけ具体的なものにしましょう。例えば、「詳細はこちら」よりも「無料トライアルに応募する」の方がボタンをクリックした後の行動が明確になり、ユーザーにとってハードルが低くなります。
ポイント3.CTAのデザインを他の要素と差別化する
適切な場所にCTAボタンを配置したとしても、CTAが他のコンテンツに埋もれてしまってはクリックされまん。メインカラーの補色を使用したり、背景色とのコントラストに差をつけることで目立たせるようにしましょう。
一般的にCTAボタンは緑が押されやすいなどと言われていますが、必ずしもそうとは限りません。LP全体のデザインのトンマナに合わせてCTAエリアが印象的に見えることが大切です。また、色だけでなく、ボタンそのもののデザインや大きさ、テキストのフォントやフォントサイズでもCTAボタンの印象は大きく変わります。複数のパターンでA/Bテストを実施し、最もクリックされやすいCTAボタンを見つけましょう。
3-3.コンテンツの内容や順番を再構成する
コンテンツの内容を見直したり、順番を入れ替えることでLPのパフォーマンスが向上することがあります。ここでは具体的な3つの改善ポイントをご紹介します。
ポイント1.注目度が高いコンテンツに厚みを持たせる
まずはページ内のどのコンテンツがよく見られているかを調べます。調べる際にはヒートマップツールを使用しましょう。ヒートマップとは、その名の通り訪問したユーザーの興味のある部分が赤く、逆に興味の薄い部分は青く表示されるサーモメーターのようなツールです。LPでのユーザーの動きがわかりやすく可視化できるため、よりロジカルな改善の方向性が見出せます。このヒートマップツールを使用して、よく見られているコンテンツを確認し、「どのコンテンツよりもよく見られているが内容が薄い」という場合には、そのコンテンツの情報量を増やしてみましょう。
例えば、「導入事例」のコンテンツがよく見られている場合には、見出しや文章量を増やすのではなく、詳細なインタビュー内容や事例紹介などを追加することで、ユーザーはより深い情報を得ることができます。実際にコンテンツを追加してみてユーザーの反応をテストしてみましょう。
ポイント2.注目度が高いコンテンツをLPの上部に移動させる
ヒートマップで注目度が高いにもかかわらず、ページの後半にあるコンテンツは、FV近くに移動させることでより多くのユーザーに見てもらえる可能性があります。また、注目度が低く、スクロール率低下の要因となっているコンテンツはLPの後半に移動させることで、パフォーマンスを改善することができます。コンテンツの順序を入れ替える際には前後の繋がりに気を付けましょう。また、初期構築の段階からセクションの入れ替えを想定したデザインやコーティングを行っておくとスムーズに改修できます。
ポイント3.競合他社と比較して足りないコンテンツを追加する
LPの初期構築の段階で、競合他社と比較することはよくありますが、運用後も比較は大切です。なぜなら、その商品やサービスに関わる市場や外部環境は常に変化する可能性があり、それによって競合他社もページの改善を行っていることが考えられるからです。競合他社のコンテンツや構成、訴求ポイント等と比較し、自社の製品やサービスを差別化しつつ、足りないと思ったコンテンツは追加してみましょう。そうすることで、競合他社に勝てるLPへと改善することができるでしょう。
3-4.ページの読み込み速度を上げる
どれだけユーザーに刺さるLPでも、ページの表示速度が遅いのは致命的です。ページの読み込みが遅いほどユーザーにとってストレスとなり、直帰率の増加に繋がってしまいます。
表示までに3秒以上かかる場合は、すぐに改善に取り組みましょう。表示速度は無料で簡単に計測できます。Googleが提供する無料ツール「Google PageSpeed Insights」はURLを入力するだけでモバイルとPCそれぞれのページパフォーマンスを測定してくれます。修正が必要な項目や改善方法も教えてくれるため非常に便利です。取り組みやすい項目から改善してみましょう。
3-5.スマートフォンに最適化させる
ユーザーはPCだけでなく、スマートフォンやタブレットからもLPにアクセスすることが多くなっています。それに伴い、現在では多くのWebサイトやLPがレスポンシブウェブデザイン対応になっています。PCとスマートフォンでは見え方が異なるため、LPOを行う際にはスマートフォンやタブレット等のデバイスごとに最適化する必要があります。モニターサイズの違いや操作性の違いなどに伴うデバイスの特徴に合わせた改修を行うことで、LPのパフォーマンスを向上させましょう。改修の際には、デバイスごとの流入数を比較し、流入の多いデバイスから優先的に取りかかることで、より大きな効果を得られます。
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LPOは「ランディングページ最適化」の略で、LPを改善することでCVRを最大化させる戦略的アプローチです。
CVR改善に効果的ですが、やみくもにLP改修やABテストを行うだけでは成果に繋がりません。
LPO初心者の多くは、LPの見た目を改修することばかりに気を取られて根本的な部分の改善ができず、失敗に繋がってしまうケースがよくみられます。
LPを根本から改善し、CVRを最大化するためには「ユーザー目線」で考えることが重要です。
そこで、LPOでCVRの改善をしたいとお考えの方に向けて、ユーザー目線で考える際に最も重要な2つの観点をご紹介する資料をお届けします。
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4.CVR改善に繋がったLPOの事例紹介
ここからは、実際のLPOによる改善事例をご紹介します。
4-1.CTAボタンを最適な場所に設置してエントリーフォーム遷移率がアップ!
課題点:ページの滞在時間が長いのに、エントリーフォームへの遷移率が著しく低いという課題がありました。さらにヒートマップツールや画面録画ツールを使用して詳しく調査したところ、コンテンツが読み込まれているにもかかわらず、ページの上部と下部に配置したCTAボタンのクリック率が低いことがわかりました。
仮説:CTAボタンがページの上部と下部にしか設置されていないため、ユーザーがコンテンツを読んでサービス内容に興味を持った時点で、どこからお問い合わせをすればいいのかわからず、離脱してしまっているのではないかという仮説を立てました。
改善施策:よく閲覧されているコンテンツの終了部分に必ずCTAボタンを設置するように改善します。さらにCTAボタンの直前に、ユーザーの意思決定を後押しするような文言を追加します。
結果:CTAボタンを最適化した結果、エントリーフォームへの遷移率が増加しました。LPの上部、または下部にCTAを設置するケースは多いですが、中部にも設置することで導線が増え、ユーザーが興味を持ったタイミングでエントリーフォームに移動できるようになります。CTAの設置個所はLPの中部であればどこでもいいわけではなく、よく閲覧されている傾向にあるコンテンツの終了部分に設置することで、コンテンツを読んで関心が高まったユーザーをスムーズにエントリーフォームに誘導することができます。
4-2.グローバルナビのメニューを簡潔にまとめることでページの離脱率が低下!
課題点:LPの隠れた問題点を発見するためにユーザーテストを行った結果、グローバルナビが設置してあるにもかかわらず、ユーザーが必要な情報へたどり着くまでに迷ったり、時間がかかってしまったりしていることがわかりました。
仮説:LPを訪問したユーザーに対して、ページ内にどのような情報があるのかを一目で伝える役割をもつグローバルナビですが、メニュー数が多すぎるとユーザーは「見にくい」「探しにくい」と感じてしまいます。さらに、人は多くの選択肢があると、その中から1つを選んで決定することを避けがちになるという「決定回避の法則」があるといわれています。メニューの数が多すぎたり、複雑だったりすると、ユーザーは選択をせずに離脱してしまう可能性があるのです。今回対象となったLPでは、グローバルナビのメニューの数が9つとなっており、ユーザーが数秒で理解できる情報量ではないと判断しました。
改善施策:グローバルナビのメニュー数を7つ→5つにまとめて、ユーザーが必要としている情報へ素早くたどり着けるように改善しました。サービスや商品について伝えたい内容がたくさんあるとは思いますが、ユーザーの決定回避を避けるためには、あれもこれもメニューに表示するのではなく、ユーザーが必要としている情報を絞り込む必要があります。ヒートマップツールを使用して分析したところ、「サービスの特徴」に次いで「他社との比較」についてのコンテンツがよく閲覧されている傾向にあることがわかりました。以前のLPでは「他社との比較」はメニューに表示されていなかったため、表示させるよう改善しました。
結果:ユーザーがグローバルナビ内のメニューを利用して、必要な情報に素早くたどり着けるようになったことで離脱率が低下しました。FV付近にあるコンテンツはよく閲覧される傾向にありますが、LPの中部にあるコンテンツは、ユーザーにとって有益な情報が記載されていても、見つけてもらえない可能性があります。必要とされている情報へワンクリックでたどり着けるように改善することで、ページの離脱率が低下しました。
4-3.流入元の訴求ポイントとLPの訴求ポイントを統一することで離脱を防ぎCVRが改善!
課題点:広告のクリック率は高いのに、CVRが思ったように伸びないという課題がありました。ヒートマップツールとアクセス解析ツールを使って分析したところ、FVでの離脱率が高く、滞在時間が極端に少なくなっていることがわかりました。
仮説:最もクリックされている広告の訴求ポイントが「価格の安さ」であるにもかかわらず、LPのFVの訴求ポイント(キャッチコピーやMV)は「品質の高さ」となっていました。価格に興味を持って広告をクリックしたユーザーが、LPに遷移してみると、FVが品質についての内容になっていたため、ユーザーの意図とズレが生じてしまい、多くの離脱を生んでいるのではないかという仮説を立てました。
改善施策:広告の訴求ポイントとLPのFVでの訴求ポイントを統一しました。また、クリック率の高い広告の検索キーワードごとに、FVのキャッチコピーを変更したLPを制作しました。
結果:特定のニーズを持ったユーザーに刺さるFVを作成することで、見込み顧客の取りこぼしを防ぐことができ、ページの離脱率が低下し、CVRの改善に繋がりました。
5.LPOで注意すべき3つのポイント
LPOを継続しても効果が出ないのは、適切な施策が行えていないからかもしれません。ここではLPOの効果を最大限に発揮するために気を付けたい3つのポイントについてご紹介します。
5-1.同時に複数のテストを実施しない
LPOに必要不可欠なA/Bテストですが、一度に複数のテストを実施してはいけません。修正したい問題点が複数あったとしても、テストの際に変更する個所は一点までにしましょう。同時に複数のテストを行ってしまうと、効果測定の際に正確な結果が得られません。改善前と改善後の数値を比較して効果のあったパターンだけを残していくA/Bテストにおいて「どこをどのように変更したからこれだけの数値になった」かがわからなければA/Bテストの本来の効果は発揮されないのです。
例えば、FVのメインキャッチコピーの変更と、CTAの追加を同時に行なってしまうと、数値の変化があったとしても、どちらがその要因となっているかがわかりません。もしCTAの追加でCVRが下がっていたとしても、FVのメインキャッチコピーの変更で効果が出ていた場合は、CTAの追加がマイナスに作用していることに気づけず、メインキャッチコピーの変更の本来の効果も明確になりません。
そのため、テストを行う際はメインキャッチコピーだけを変更したものと、CTAボタンの追加だけを行ったもの等、変更点をしっかりと区別するようにしましょう。
5-2.LPOを導入するタイミングに注意
LPOはどのタイミングで行うと効果的なのでしょうか。LPOはページに訪れたユーザーをCVまで導くための施策ですので、LPへの集客施策がしっかりと行えていない状態で実施しても思ったようにCVRが改善されない可能性があります。
そのため、LPOの効果を最大限に発揮できるタイミングは、ターゲットユーザーの集客を最適化させた後といえるでしょう。
というのも、リスティング広告やディスプレイ広告、アフィリエイト広告、動画広告などのWeb集客施策は一定のフェーズに達すると、幅広くリーチできたとしても、サービスや商品に興味関心のないユーザーにまで広告が届き、広告費がかさむわりにCV獲得ができないという状況に陥ってしまいます。広告がターゲットユーザーに行き届き、集客施策が頭打ちになったタイミングでLPOを行うと、少しのCVR改善でも大きな売上の増加が期待できるでしょう。
大幅な売上アップを目指す場合は、集客施策を最適化させたタイミングで、訪問ユーザーの取りこぼしを防ぐためのLPO施策を実施することをおすすめします。
5-3.改善の優先順位を決める
LPに問題点が複数見つかった場合、どこから実施すれば良いのか迷われる方も多いでしょう。
「5-1.一度に複数のテストを実施しない」の項目でもお伝えした通り、改善は1つずつ行い、効果測定していく必要があります。その際、取り組むべき施策に優先順位をつけるようにしましょう。CVRに大きな影響を与えていると思われる箇所から1つずつ改善していくことが成功への近道です。
多くのLPにおいて、改善の優先度が最も高い施策に「FVの最適化」、次いで「CTAの最適化」が挙げられます。
LPではユーザーの約50~70%がFVで離脱しているといわれていることからもわかる通り、多くの人がページを訪問しFVを見てから数秒でこのまま読み進めるかどうかを判断していることとなります。ユーザーをCVまで導くためには「つかみ」が最重要ですので、まずはFVを改善し、ユーザーの離脱を防ぐことから始めましょう。
そして、CTAはユーザーに次のアクションを起こすきっかけになる要素のため、優先度が高い改善ポイントです。申し込みやお問い合わせといったCVに直接繋がっているため、ページの滞在時間が長いがCVRが改善されないといった場合には、優先して取り組みましょう。
ここでは優先度の高い改善施策についてご紹介しましたが、LPによって改善すべきポイントはさまざまです。事前の分析と問題点の洗い出しを行い、影響力の大きいと思われる箇所から手をつけましょう。ただし自社のLPを社内で改善しようとするとどうしても主観的になってしまいがちで、隠れた問題点や優先して改善すべき施策が見えづらくなります。そのため、外部にコンサルタントを依頼し、客観的な視点やユーザー目線で具体的な指摘をもらうことでLPのパフォーマンスをより向上させることができるでしょう。
6.まとめ
本記事では、LPに訪れたユーザーをCVまで導くための改善を行い、CVRを高める施策「LPO」について解説しました。LPのパフォーマンスを最大化させるためには「分析→仮説→検証」を繰り返し、PDCAを回し続けることが重要です。
また、LPOは大規模なサイト改修などと比べ、より少ない負担で大きな成果を生み出すことが期待できます。既存のLPのCVRを高めたい、集客施策の費用対効果を改善したいとお考えの方は、これを機にLPOを行ってみてはいかがでしょうか。
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LPを根本から改善し、CVRを最大化するためには「ユーザー目線」で考えることが重要です。
そこで、LPOでCVRの改善をしたいとお考えの方に向けて、ユーザー目線で考える際に最も重要な2つの観点をご紹介する資料をお届けします。
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