LPOの費用相場を徹底解説!ツール料金や代行費用を比較
LPOを実施してコンバージョン率を改善しようと検討している方の中には、
「LPOの費用相場がイマイチわかりにくい」
「複数社見積もりをとったけど料金がバラバラ、どうやって選べばいいのかわからない」
「LPOコンサルティングを依頼するべきか、LPOツールを活用するべきか迷っている」
という方も多いのではないでしょうか。
それもそのはず、LPOは施策内容や対応範囲、使用するツールなどによって費用は異なります。また、LPOコンサルティングについては、料金表を公開していません。そのため、皆さんが抱いているLPOの費用感と、実際にかかる費用には大きな差があるのが事実です。
そこで今回はLPOの費用相場・料金体系をまとめ、徹底的に解説しました。
そして、LPOの費用相場や料金体系をさらに理解しやすくするために、
・実際のLPO代行やLPOツールの料金事例
・LPO施策の流れ
・LPOを内製化するメリットとデメリット
・LPOを外注するメリットとデメリット
についても解説していますので併せてお読みください。
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LPOは「ランディングページ最適化」の略で、LPを改善することでCVRを最大化させる戦略的アプローチです。
CVR改善に効果的ですが、やみくもにLP改修やABテストを行うだけでは成果に繋がりません。
LPO初心者の多くは、LPの見た目を改修することばかりに気を取られて根本的な部分の改善ができず、失敗に繋がってしまうケースがよくみられます。
LPを根本から改善し、CVRを最大化するためには「ユーザー目線」で考えることが重要です。
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目次
1.そもそもLPOとは?
LPOとは、LPをユーザーのニーズに合わせて改善し、CVR(コンバージョン率)を高めるWeb施策です。「Landing Page Optimization」の略称で、日本語では「ランディングページ最適化」と訳されます。
ここでいうLPとは、お問い合わせや会員登録、商品購入など、企業にとって何らかの収益に繋がるアクション(CV)へとユーザーを誘導することに特化したページのことを指します。
LPOの最大の目的は、LPを訪れたユーザーの離脱を防ぎ、CV(コンバージョン)に導くことです。
LPを制作した後、放置しているだけで勝手にCVRが上がることはまずありません。継続的に効果測定や改善を行うことで初めて最大限の効果が発揮されます。
逆にいえば、これまできちんと改善を行ってこなかったLPや、CVRが思うように伸びていないLPでも、正しくLPOを実施すればまだまだパフォーマンスは向上するということです。
2.LPOの重要性
LPOは単にCVRを高めるだけでなく、Web広告に投資したコストの費用対効果を高めることを目的とした施策でもあります。
現在、Web広告への投資は大企業だけでなく、中小企業や地方の企業にとっても当たり前となりました。統計データからも分かる通り、Web広告費はテレビ広告費を上回り、今後も増加傾向にあります。
現代では、AI技術によって誰でも手軽にWeb広告の運用が可能となりました。具体的な例として、Googleの最適化提案が挙げられます。最適化提案とは、GoogleがAIを活用して入札価格やキーワード、広告文などを改善し、予算を効果的に活用する方法を提案してくれるものです。
しかし、広告運用が誰にでも可能になった今、他社と競争し、コンバージョン数を最大化するためには広告の最適化だけでは非常に困難です。Googleも、最終的な成功要因はLPの改善にあると指摘しています。
また、Web集客施策は一定の段階で成果が頭打ちになることがあります。幅広い層にリーチできても、関心のない人々にまで広告が表示されるため、広告費がかさみながらコンバージョン率が伸び悩み、費用対効果が低下してしまうケースがあります。
そのため、LPを最適化することで、クリック数を増やすだけでなく、1回の表示で得られる効果を最大化することが重要なのです。
2.LPOの費用相場
LPOの費用相場は、LPOの実施方法によって異なります。
以下では、LPOの実施方法別に費用相場を紹介します。
2-1.LPOを自社で実施する場合の費用相場
完全に自社内でLPOを行う場合、外部へ支払う費用は発生しません。
自社でLPOを行う場合は、LPの分析から改善施策立案、改修、効果測定までを内製化する必要があります。
自社でLPOを実施するには、知識やスキルのある人材を雇用する必要があります。自社にLPOの専門知識を持つ人材がいない場合は、新たに雇用するか育成するための時間コストや費用コストがかかることにも留意しましょう。
2-2.LPOツールを導入する場合の費用相場
LPOツールを利用する場合、初期費用と月額利用料金が必要です。中には初期費用が無料のサービスもあります。
一般的なLPOツールを導入する際の費用相場は以下の通りです。
・初期費用:約100,000円前後
・月額利用料金:20,000円~50,000円
機能やコストパフォーマンスを比較して、適切なツールを選ぶことが重要です。
注意点としては、LPOツールを導入しただけではLPは改善されないという点が挙げられます。LPOに関してある程度知見やスキルがなければ、最大の効果を発揮することができない場合もあります。そういった場合は、次にご紹介するLPO代行を検討してみてください。
2-3.LPO代行に依頼する場合の費用相場
LPO代行業者に依頼することで、LPの分析から改善施策提案、改修、効果測定までワンストップで任せることができます。
社内にLPOについて詳しい人材がいない場合や、LPOツールを導入したにもかかわらず上手く使いこなせていない場合、またLPOに割り当てる時間的リソースがない場合におすすめです。
LPO代行に依頼する場合の費用相場は以下の通りです。
単発のLPOサービス:約50,000円~200,000円
継続的なLPOサービス:月額100,000円~300,000円
依頼する会社や、LPの規模、対応範囲やサービス内容によってLPO代行の費用は大きく異なります。複数社のサービスを比較して、自社に最適なLPO代行業者を選びましょう。
3.LPO代行の料金事例
代表的なLPOコンサルティング会社のLPO代行サービスの参考料金を価格帯ごとにご紹介します。是非参考にしてください。
3-1.成果報酬型のLPO代行料金事例
◆株式会社ラベンダーマーケティング
株式会社ラベンダープランでは、完全成果報酬型のLPOサービスを提供しています。CVRが一定以上上がらない場合は報酬は0円で、成果に応じて最低50,000円~料金が発生します。LPの分析やABテストに必要なLPOツールの利用費(30,000円)は成果に関わらず必須となっています。
LPO代行の参考料金
・基本料金 30,000円
・成果報酬 50,000円~
株式会社ラベンダーマーケティングの概要
URL:https://lavendermarketing.co.jp/lpo/
TEL:03-6456-2256
所在地:東京都品川区東五反田4-9-2 東五反田KBビル9F
事業内容:Webマーケティング支援事業
3-2.10万円~のLPO代行料金事例
◆株式会社ラヴィゴット
株式会社ラヴィゴットは、LPOコンサルティングを月額料金120,000円~提供しています。初期費用は無料となっています。各種LPOツールや解析ツールの導入をはじめ、レポートの作成、毎月の定例会議なども含まれています。分析・改善・効果測定のPDCAサイクルを回してLPのパフォーマンスを向上させます。
LPO代行の参考料金
・LPOコンサルティング
初期料金 0円
月額料金 120,000円~(税別)
・ランディングページ制作 340,000円~(税込)
株式会社ラヴィゴットの概要
URL:https://www.ravigote.co.jp/services/lpo-consulting/
TEL:03-6434-9174
所在地:東京都新宿区西新宿3丁目3番13号西新宿水間ビル2F
事業内容:
・ランディングページ制作
・広告運用
・LPOコンサルティング 等
◆株式会社グラッドキューブ
株式会社グラッドキューブでは、月額料金150,000円~LPOコンサルティングを行っています。また、ヒートマップによるLP改善や、フォーム改善を行うEFOプランなど、幅広い運用改善プランを提供しています。
LPO代行の参考料金
・ABテスト LPOプラン 月額料金150,000円~
・ヒートマップサイト改善レポーティングプラン 月額料金100,000円~
・フォーム改善コンサルティングプラン 月額料金150,000円~
株式会社グラッドキューブの概要
URL:https://www.glad-cube.com/
TEL:0120-96-3740
所在地(本社):大阪府大阪市中央区瓦町2-4-7 新瓦町ビル 8F
事業内容:
・デジタルマーケティング支援事業
・SPAIA事業
・ウェブサイト解析・改善SaaS事業
◆株式会社ポストスケイプ(コンバージョンラボ)
株式会社ポストスケイプでは、月額料金150,000円~インハウスLPO支援を行っています。株式会社ポストスケイプでは、LPの新規制作から改善まで内製化できる自社開発のLPO支援ツール「CVX」を提供しています。CXVを活用したLPO代行を依頼することが可能です。
ポストスケイプでインハウスLPO支援を依頼する場合には、前提としてCXVの導入が必須です。CVXを活用した新規でのLP制作または、有償で既存LPのCVXヘの組み込みが条件となっています。
LPO代行の参考料金
・インハウスLPO支援サービス 150,000円~/月
・LP初期制作プラン 600,000円~
・LP改善プラン 200,000円~/月
・LPお試し診断プラン 300,000円~
株式会社ポストスケイプの概要
URL:https://conversion-labo.jp/in-house_lpo/
TEL:03-6427-2311
所在地:東京都渋谷区神宮前5-22-5 ヴィラ表参道A
事業内容:
・ランディングページの制作・改善支援「コンバージョンラボ」の運営
・LPOクリエイティブ改善支援ツール「CVX」の導入および活用支援
・Webサイト/LPO改善支援
・解析/改善支援ツールを活用したLPOおよびコンサルティング
3-3.30万円~のLPO代行参考料金
◆DLPO株式会社
DLPO株式会社では、ABテスト、多変量テスト、パーソナライズを用いてコンバージョン率を改善できる独自のLPOツール「DLPO」を提供しています。同社では、月額料金500,000円~LPOプロジェクトを丸ごとアウトソースできるプランを提供しています。また、ABテスト代行は月額料金300,000円~対応しています。
LPO代行の参考料金
・LPOプロジェクト代行 月額料金500,000円~
・ABテスト代行 月額料金300,000円~
・DLPO設定代行 月額料金100,000円~
DLPO株式会社の概要
URL:https://dlpo.jp/
TEL:03-6853-8850
所在地:東京都渋谷区広尾5-4-12 大成鋼機ビル4階
事業内容:LPO、CROプラットフォーム事業
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LPOは「ランディングページ最適化」の略で、LPを改善することでCVRを最大化させる戦略的アプローチです。
CVR改善に効果的ですが、やみくもにLP改修やABテストを行うだけでは成果に繋がりません。
LPO初心者の多くは、LPの見た目を改修することばかりに気を取られて根本的な部分の改善ができず、失敗に繋がってしまうケースがよくみられます。
LPを根本から改善し、CVRを最大化するためには「ユーザー目線」で考えることが重要です。
そこで、LPOでCVRの改善をしたいとお考えの方に向けて、ユーザー目線で考える際に最も重要な2つの観点をご紹介する資料をお届けします。
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ぜひ参考にしてください。
4.LPOツールの料金事例
続いては、代表的なLPOツールの参考料金を価格帯ごとにご紹介します。是非参考にしてください。
◆DLPO
DLPOは、DLPO株式会社が提供するLPOツールです。ABテスト・多変量テストの実施、パーソナライズ配信ができます。2007年から運営されていて長年の実績あり、延べ800社以上の企業に導入されています。また、これまでDLPO内で約70,000件のテストが実施されており実績が豊富なのが特徴です。
DLPOの参考料金
・初期費用 200,000円
・月額費用 100,000円~
DLPOの概要
サービス提供会社:DLPO株式会社
所在地:東京都渋谷区広尾5-4-12 大成鋼機ビル4F
電話番号:03-6853-8850
公式サイト:https://dlpo.jp/
◆CVX
CVXは、株式会社ポストスケイプが提供するLPOツールです。A/Bテスト・ページ分析・クリエイティブ改善機能が揃っており利便性の高さが魅力です。テストにHTMLの編集やタグの設置は必要なく、誰でも手軽に検査を実施できます。ヒートマップ機能も搭載しており、改修すべきポイントの可視化が可能です。また、14日間の無料トライアルを実施しています。
CVXの参考料金
・初期費用 30,000円
・FIRSTプラン 年間800,000円(月額料金75,000円)
・BUSINESSプラン 年間480,000円(月額料金45,000円)
・ECONOMYプラン 年間300,000円(月額料金28,000円)
・ENTERPRISEプラン 要問合せ
CVXの概要
サービス提供会社:株式会社ポストスケイプ
所在地:東京都渋谷区神宮前5-22-5 ヴィラ表参道A
電話番号:03-6427-2311
公式サイト:https://lpo.conversion-x.jp/
◆SiTest
SiTestは、株式会社グラッドキューブが提供するヒートマップ・EFO・ABテスト機能を搭載したLPOツールです。解析・改修機能をはじめ、広告連携機能やレポート機能も搭載しており、LPの分析・改修・広告といった一連の作業をワンストップで支援可能です。
SiTestの参考料金
・初期費用 無料
・月額料金 50,000円~(10万PVまで)
※ドメイン数、PV数によって料金は変動します。
SiTestの概要
サービス提供会社:株式会社グラッドキューブ
所在地:大阪府大阪市中央区瓦町2-4-7 新瓦町ビル 8F
電話番号:0120-315-465
公式サイト:https://sitest.jp/
◆Ptengine
Ptengineは、株式会社Ptmindが提供するデータ収集・インサイト取得・施策実行・効果検証までを実施できるプラットフォームです。インサイトでは、サイト上の行動をビジュアル化し、LPの課題を浮き彫りにできます。LP改修・ABテスト・パーソナライズ・Web接客が行える機能を搭載しており、テンプレートで知見がない方もすぐにテストや改修を実施できます。
Ptengineの参考料金
・月額7,980円~(年払い契約の場合)
Ptengineの概要
サービス提供会社:株式会社Ptengine
所在地:東京都渋谷区渋谷3-27-11 祐真ビル本館6F
電話番号:03-6380-4268
公式サイト:https://www.ptengine.jp/insight/
◆dejam
dejamは、株式会社LeanGoが提供するLPOツールです。競合リサーチ・ヒートマップ解析・GA分析の自動化・ファネル分析といったLPOに必要な機能を搭載。Webマーケティングに必要な分析から改善施策の獲得、プロジェクト管理やUIデザインリサーチまでをワンストップで行えます。
dejamの参考料金
・フリープラン 無料(機能制限あり)
・プロフェッショナルプラン 月額料金134,000円
dejamの概要
サービス提供会社:株式会社LeanGo
所在地:東京都目黒区五本木3-20-9
電話番号:-
公式サイト:https://leango.co.jp/dejam/
5.LPO施策の流れ
闇雲にLPを修正しても、思ったように効果が出ないどころかページの価値を落としてしまう可能性もあります。LPOにとって重要なのは、現状の問題点を正しく把握してから、仮説に基づいた改善施策を実施し、その後効果検証を行うという一連のPDCAサイクルを回すことです。
以下の手順で実施することで、LPのパフォーマンスを最大化させることができます。
1.現状を分析し、問題点を洗い出す
2.仮説を立て、改善施策を立案する
3.改善施策を実施し、効果測定する
4.「分析→仮説→検証」を繰り返す
ここでは、各ステップで具体的にどのようなことを行うのかを詳しく解説します。
5-1.現状を分析し、問題点を洗い出す
まず、現状のLPのどこにどのような課題があるのかを洗い出します。課題を明らかにする際には「デザインが古い」「この文言にインパクトが足りない気がする」といった主観的な考えは重要ではありません。解析ツールや分析ツールを使用して、定量分析と定性分析をしっかりと行い、ユーザーが実際にどのように行動しているかや、何を求めているのかを把握することが大切です。分析にはツールの使用だけでなく、ユーザーテストやアンケートの実施も効果的です。客観的な評価が得られるため、自分たちでは気づけなかった課題を発見するきっかけにもなるでしょう。
分析の際には、例えば以下のような点に着目します。
・CV数、CVR、PV数、セッション
・閲覧ユーザーの性別や年代などの属性
・ページの表示速度
・どのデバイスで見られているか?
・流入、CVの多い広告はどれか?
・どのCTAボタンがどのくらいクリックされているか?
・ユーザーの検索キーワードは何か?
・離脱ポイントはどこか?
・どのコンテンツがよく見られているか?
データ分析をする際は、数値を見るだけでなく、ユーザーのモチベーションや具体的な行動を意識するようにしましょう。「なぜそのような数値になっているのか」を明確にすることで、課題が発見しやすくなります。
5-2.仮説を立て、改善施策を立案する
次に、分析によって明らかになった問題点について仮説を立て、具体的な改善施策を決めていきます。例えば、以下のような例が挙げられます。
例1.直帰率が高く、ページの滞在時間が極端に短い
【仮説】
1.ページの読み込み速度が遅く、表示される前にユーザーが離脱してしまっている。
2.FV(ファーストビュー:ユーザーがページにアクセスしたときに最初に表示される画面)のキャッチコピーやデザインが広告文やユーザーニーズにマッチしていない。
【改善施策】
1.GoogleのPage Speed Insightなどを用いてページの表示速度に問題がないか確認し、表示スピードの改善を行う。
2.FVのキャッチコピーやデザインを見直し、広告文とズレがある場合は統一させる。複数のパターンでA/Bテストを実施し、効果がみられたパターンを採用する。
例2.ページの滞在時間は長いのにCVに至らない
【仮説】
1.CTAボタンを適切な位置に設置できていないため、ユーザーが内容に興味を持ったタイミングでスムーズにフォームに移動できず、離脱してしまう。
2.ユーザーが欲しい情報を見つけられていない。
3.最後のひと押しになるようなコンテンツや文言がないため、CVに至らない。
【改善施策】
1.ユーザーがどのタイミングでも入力フォームに遷移できるようにCTAボタンをヘッダーに固定する。また、よく読まれているコンテンツの終了部分にも配置する。ユーザーがCTAボタンを探さなくても見つけられるように、色や文言をわかりやすいものに変更し複数のパターンでA/Bテストを実施する。
2.コンテンツの順序を変えてA/Bテストを行う。グローバルナビを設置し、ナビ内のメニューを見直す。
3.導線を意識し、ユーザーにとってメリットのある情報の後にCTAボタンを配置する。「期間限定15%オフ」「今なら送料無料」など、CVへのハードルを下げるオファーを追加する。
5-3.改善施策を実施し、効果測定する
仮説を立てたら改善施策に基づいて改修をしましょう。仮説の検証にはA/Bテストが効果的です。
A/Bテストとは、一部の要素が異なる2つのページを同じ条件で運用し、どのパターンが最も効果が高いのかを判定するための手法です。LPにアクセスしたユーザーにパターンAとパターンBをランダムで表示し、一定期間でそれぞれのユーザーの反応を検証します。検証の結果、効果が高かったパターンを採用し、改善がみられなかった場合は再テストすることで、LPのパフォーマンスを向上させることができます。
5-4.「分析→仮説→検証」を繰り返す
LPOは一つの施策を行ったからといって、すぐにCVRが改善するとは限りません。また、施策を行ったことで、元のLPよりCVRが低下してしまう可能性もあります。さまざまな視点で「分析→仮説→検証」を何度も繰り返し、少しずつ最適化していくのが現実的です。
また、一度成果が出ても、そのパフォーマンスが継続するわけではありません。自社の製品やサービスに関わる市場や外部環境、ユーザーなどのさまざまな要素が変化するため、思いのほか効果が持続しないこともあります。そういった場合には、最新のデータに基づいて、再度仮説を立ててみましょう。
LPOを継続しても効果がみられない場合は、そもそもペルソナやターゲットが適切ではない可能性があります。データ分析やA/Bテストによって得られた結果をもとにペルソナを再設定し、LP全体の構成を見直しましょう。
6.LPOは内製化すべき?外注すべき?
LPOを行う場合、内製化もしくは外注の2パターンが考えられます。そもそもLPOを内製すべきか外注すべきかお悩みの方に向けて、内製と外注のメリットとデメリットをそれぞれご紹介します。
6-1.LPOを外注するメリットとデメリット
LPOを正しく行って成果を上げるためには、Webマーケテイングやディレクション、デザインやコーディングなどの幅広いスキルや知識が必要となります。
自社でLPOを行うとなると、人材の確保が必要です。しかし、すべてを網羅したマルチスキルを持つ人材は非常に希少で採用は困難です。職種別に、または個別に採用を行うと人件費が膨大になってしまいます。
そこで、LPOコンサルティングを提供する会社に依頼することで、マルチスキルを持った人材を採用するより遥かに低コストでLPのCVRを改善することができます。
また、世の中には多くのLPOツールがあります。インハウスで簡単に分析から改修、効果測定まで行うことができ、非常に便利である反面、ツールだけでは限界があります。
アクセス解析やABテストを活用した定性的な分析だけでは見えない問題点も多く存在しており、ユーザーの行動からニーズを探るためには、ユーザーテストや録画ツールを活用した定量的な分析が必要です。
また、デザインを改修する際にもツールでは限界があり、UI/UXの観点を交えて正しく改善するためには専門知識やスキルが必須となります。
こうしたLPOツールだけではカバーできない部分や、自社で対応できない部分も、LPOコンサルティングを依頼することによってワンストップで対応してもらうことができます。
LPOを外注する際のデメリットとして、自社にノウハウが蓄積されにくいことが挙げられます。外注することで時間や手間を省略できるメリットと引き換えに、ノウハウが定着しにくくなってしまいます。
6-2.LPOを内製化するメリットとデメリット
LPOを内製化する場合、社内でコミュニケーションが完結するため、業務をスピーディーに進めることができます。また、商品やサービスに関する知識や理解が既に深い状態なので、外注する場合と比べ、新たにサービス理解のために時間や手間をかける必要もありません。外注先を変えるたびに、また一から商品やサービス、業界の知識を教えなければならない、といった手間もかかりません。LPOの過程で得た知見やノウハウを蓄積しやすいこともメリットの一つとして挙げられます。
また、LPOを内製化する場合、LPO代行会社に依頼する際にかかる制作料や手数料がかからないので、コストを抑えることができます。しかし、LPOにかかる費用を抑えられたからといって、結果的に成果が出なければ意味がありません。ただ単にLPOにかかる費用を抑えられるか?だけでなく、プロジェクト全体を通してみたときに投下したコストに対してどれくらいの成果が期待できるか?を加味して考える必要があります。
LPOを内製化するためには、社内で業務をこなせるだけのスキルを持った人材が必要になります。十分な人材が確保できなければ、業務が滞ってしまう可能性もあります。また、内製化して業務が属人的になってしまうと、スキルや知見を持った人材がいなくなってしまった場合、再教育をする必要が出てきます。このように、内製化の体制を整えるためには時間やコストがかかってしまいます。
6-3.確実に成果を出したいならLPOは外注すべき
ここまでLPOにおける外注と内製化それぞれのメリットとデメリットをお伝えしましたが、結局のところどちらがいいのでしょうか。
ズバリ、以下のような課題やお悩みを抱えている場合は、絶対にLPOを外注すべきです。
・LPOに関するノウハウやスキルを持つ人材が社内にいない
・LPOに割ける時間が足りない
・LPOを内製化しているが、社内メンバーの負担が大きい
・LPOをツールを導入したはいいものの機能を使いこなせていない
上記に当てはまる方は、LPOの外注を検討してみてください。
7.おすすめの優良LPOコンサルティング会社5選
ここからは、LPOに強いおすすめのコンサルティング会社を特徴別にご紹介します。自社に合った会社を見つけましょう。
株式会社ラヴィゴット:LPOのノウハウと実績が豊富
・CVRを向上させるための実践ノウハウが充実
・分析から改善施策の立案、修正まで一貫して対応可能
・LP制作からLPOコンサルティング、広告運用までトータルサポート
CVRを向上させるための実践ノウハウが充実
株式会社ラヴィゴットでは、過去4,000社以上のWeb分析診断で培った、CVRを向上させるための独自のノウハウを多数保有しています。一部の業界や業種に特化することなく、幅広い分野においてLPOコンサルティングやランディングページ制作を行っています。目標達成や課題解決に対しての参考事例や戦略が多数蓄積されているため、どのような業界・業種であっても最適なソリューションを提供することが可能となっています。
分析から改善施策の立案、修正まで一貫して対応可能
録画ツールやユーザーテストを活用した定性分析と、アクセス解析やEFOツール、ヒートマップツールを使用した定量分析の両面からLPの課題点を洗い出し、改善案を作成、改善後の効果測定まで一貫して対応しています。
LP制作からLPOコンサルティング、広告運用までトータルサポート
株式会社ラヴィゴットではLPOだけでなく、LPの制作実績も豊富で、LP制作から制作後のLPOコンサルティング、広告運用まで一貫してサポートしているのが特徴です。継続的な運用改善を見越した戦略的なLP制作で、中長期的な企業支援を行っています。
【株式会社ラヴィゴットの概要】
URL:https://www.ravigote.co.jp/services/lpo-consulting/
TEL:03-6434-9174
所在地:東京都新宿区西新宿3丁目3番13号西新宿水間ビル2F
事業内容:
・ランディングページ制作
・広告運用
・LPOコンサルティング 等
参考料金:
・LPOコンサルティング
初期料金 0円
月額料金 120,000円~(税別)
・ランディングページ制作 340,000円~(税込)
株式会社アッション:ABテストツールを活用したLPO代行
・海外製のA/Bテストツール「VWO」を活用したLPO代行の実績が豊富
・Googleオプティマイズを活用したLPO施策も提供
海外製のA/Bテストツール「VWO」を活用したLPO代行の実績が豊富
株式会社アッションでは、世界4,000社、日本400社以上の導入実績を持つ海外製のA/Bテストツール「VWO」を活用したLPO代行の実績が豊富です。ツールの導入から、導入初期トレーニング、充実したマニュアル、VWOの活用セミナーなど、手厚いサポートを実施しています。
Googleオプティマイズを活用したLPO施策も提供
Googleオプティマイズは、ノーコードでのページ更新やポップアップ・CTA追従ボタンの追加、ABテストやパーソナライズを自社で実施できるツールです。株式会社アッションでは、ABテストツール「VWO」だけでなくGoogleオプティマイズの導入や環境構築によるLPOサポートを行っています。
【株式会社アッションの概要】
TEL:03-6420-0612
所在地:東京都渋谷区桜丘町29-36 徳力ビルB1-B
事業内容:
・Webマーケティング事業
・メディア事業
参考料金:
・通常プラン
サポートは月3回まで無料対応、テスト可能ドメイン数・登録ユーザー数上限なし
150,000円/月~
・サポートプラン
実装代行・分析などサポート内容は要相談、テスト可能ドメイン数・登録ユーザー数上限なし
300,000円/月~
株式会社オズ・リンク:LPOに特化した10年のノウハウ
・LPOに特化した10年のノウハウ
・集客に特化したLP制作の実績が豊富
LPOに特化した10年のノウハウ
株式会社オズ・リンクは、10年間のLP制作で培ったノウハウを活かしたLPOコンサルティングを提供しています。LPOノウハウを軸に、新しいトレンドを取り入れたクリエイティブを提案しているのが特徴です。
集客に特化したLP制作の実績が豊富
化粧品から、学校、不動産など、幅広い商材のLP制作実績が300件以上あるのが強みです。商材を深く分析・調査し、ユーザーに刺さる訴求ポイントを導き出すことで、成果に繋がるLPを制作しています。
【株式会社オズ・リンクの概要】
TEL:075-334-8562
所在地(本社):京都府京都市中京区手洗水町651-1 第14長谷ビル6F
事業内容:企業向けマーケティング支援事業
参考価格:要問合せ
株式会社シード:LPOコンサルと広告運用に強み
・LPOコンサルティングから広告運用までサポート
・効果測定やA/Bテストを通じた効果改善が得意
LPOコンサルティングから広告運用までサポート
株式会社シードはアフィリエイト広告やリスティング広告の運用や改善に強みを持っており、広告とLPOの両面からコンバージョン率の最大化をサポートしているのが特徴です。
効果測定やA/Bテストを通じた効果改善が得意
株式会社シードでは、A/Bテストやヒートマップを活用してLPを改善し、PDCAを継続的に回す施策を提案しています。某化粧品会社のLPO施策では、コンバージョン率を約5.3倍にまでアップさせた事例を持っています。
【株式会社シードの概要】
TEL:03-5216-2055
所在地:東京都千代田区飯田橋2-14-2 雄邦ビル3F
事業内容:
・インターネット広告
・デジタルマーケティング
・WEBサイト制作 等
参考料金:要問合せ
株式会社リスティングプラス:複数のツールを活用したLPOコンサルを提供
・あらゆるツールを用いたLPOの実績が豊富
・1000社以上のWeb広告運用代行の実績
あらゆるツールを用いたLPOの実績が豊富
株式会社リスティングプラスは、ABテストツールやヒートマップツール、EFOツール等あらゆるツールを駆使したLPOコンサルティングの実績が豊富です。CVRを高めるための充実したサポート体制が魅力のひとつです。
1000社以上のWeb広告運用代行の実績
同社ではLPOコンサルティングに加え、リスティング広告やFacebook広告等のWeb広告の運用実績が豊富です。1,000社以上の集客実績から生み出した最先端のノウハウを使って、コンバージョン数の最大化、大幅な売上アップに繋がる広告運用やLPOコンサルティングを提供しています。
【株式会社リスティングプラスの概要】
TEL:03-6825-6831
所在地:東京都新宿区西新宿6-24-1 西新宿三井ビルディング4階
事業内容:
・リスティング広告情報提供、リスティング広告代行
・リスティング広告コンサルティング業務
・ランディングページ・ホームページ制作
・WEBマーケティング代行、コンサルティング業務
参考料金:要問合せ
8.【参考】ランディングページの費用相場
LPOはLPありきの施策です。LPを制作して、その後の運用改善(LPO)を依頼する場合、LPOコンサルティング費用とは別にLP制作費用が発生します。
では、LP制作を外注する場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか?
この章では、LP制作にかかる費用相場と、一般的な対応範囲をわかりやすくまとめてみました。是非参考にしてください。
8-1.10万円以下のLP制作
依頼先:
・フリーランス、個人で活動しているWeb制作会社
・格安でLP制作を行っているWeb制作会社
対応範囲:デザイン(テンプレート)・コーディングのみ
特徴:テンプレートを活用したデザインが多い
納期:納期は比較的短く、早くて1週間
改善・運用サポート:なし
こんな場合に向いています
・とにかくコストを抑えたい
・質にこだわらず、すぐにLPを公開したい
・LP公開後の運用や改善を自社で行うことができる
8-2.10~30万円のLP制作
依頼先:フリーランス、中小規模のWeb制作会社
対応範囲:構成案作成/デザイン/コーディングのみ
特徴:
・ターゲットに合わせたオリジナルのデザイン制作
・コンテンツの順番や構成の考案
納期:2週間~1.5ヶ月
改善・運用サポート:なし
こんな場合に向いています
・ターゲットに合わせたオリジナルデザインのLPを制作したい
・コンテンツの構成を提案してほしい
・公開後の運用や改善を自社で行うことができる
8-3.30~60万円のLP制作
依頼先:中小規模のWeb制作会社
対応範囲:競合調査/ライティング/構成案作成/デザイン/コーディング/公開
特徴:
・競合調査や市場分析から制作会社がサポート
・原稿のライティングやキャッチコピーも制作会社が準備
・ターゲットに合わせたオリジナルデザインの制作
納期:1~2.5ヶ月
改善・運用サポート:一部あり
こんな場合に向いています
・成果にこだわったLPを制作したい
・顧客調査や競合調査といった戦略設計からプロに依頼したい
・他社との差別化を図りたい
8-4.60万円以上のLP制作
依頼先:中小規模または大手のWeb制作会社
対応範囲:競合調査/企画立案/ライティング/構成案作成/デザイン/コーディング/公開/運用/LPOコンサルティング
特徴:
・企画戦略の立案から制作、運用改善まで、トータルでの依頼が可能
・運用や改善を見据えたLP制作
・質の高いオリジナルデザインの制作
納期:1~3ヶ月
改善・運用サポート:あり
こんな場合に向いています
・LP公開後の運用や改善まで任せたい
・成果に徹底的にこだわりたい
・ノウハウや実績が豊富なWeb制作会社に任せたい
・LPを使った本格的なWebマーケティングに取り組みたい
適正価格で依頼するには、
・一般的なLP制作の費用相場はいくらか?
・制作したいLPはどのくらいの費用がかかるのか?
・自社でどこまで対応できるのか?LP制作会社にどこまで依頼するのか?
をしっかりと把握しておく必要があります。
LP制作の費用相場については「ランディングページ(LP)の費用相場は?料金事例を交えて徹底解説!」でわかりやすく解説しているので、是非参考にしてください。
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