LP作成完全ガイド!手順や費用、成果を出すためのポイントを徹底解説
LP(ランディングページ)はユーザーを商品の購入やサービスの申し込みといったCV(コンバージョン)へ導くための重要な役割をもっています。しかし、LPで成果を出すためには、適切な作成手順とポイントを押さえる必要があります。
そこで本記事では
「LPを作成することになったけれど、どうやって作成すればいいかわからない」
「成果の出るLPを作成するためには、どんなことに気を付ければいいの?」
とお悩みの方に向けて
・LP作成の方法と手順
・LP作成にかかる費用と時間の目安
・成果の出るLP作成のポイント
・LP作成に役立つツールや参考サイト
を詳しく解説します。
これからLPを作成しようと考えている方はもちろん、既存のLPを見直したい方にも役立つ情報をご紹介しますので、是非参考にしてください。
目次
LP作成の方法
LP作成ツールを活用して自社で作成する
自社でLPを作成する場合は、LP作成ツールを活用することで専門的な知識がなくても簡単にランディングページを作成できます。
多くのLP作成ツールは、ドラッグ・ドロップで直感的にデザインができ、テンプレートも豊富です。これにより、時間とコストを大幅に削減できます。また、これらのツールはSEO対策も考慮されており、検索エンジンでの上位表示を目指すための機能が備わっているものも多いです。
ただし、ツールを活用したLP制作で最も注意したいのが、LPをただ制作するだけでは成果は出にくいということです。
成果の出ないLPの典型としては、売り手側が一方的に伝えたい情報を詰め込んだものや、ただ見た目が綺麗なだけでユーザーが必要としている情報を必要な順序で提示できていないものなどが挙げられます。
LPで成果を出すためには、ユーザーのモチベーションや心理状態に寄り添った情報設計やUX設計が必要ですし、流入元の特性を考慮したLP制作が重要となります。
LPOやWEBマーケティングのノウハウがない場合は、実績が豊富なLP制作会社に依頼するのがおすすめです。
フリーランスに依頼する
LP制作を外注する場合は、フリーランスにLP作成を依頼することができます。フリーランスのデザイナーやライターは、柔軟な対応と独自のクリエイティブ力を持っています。
費用面では制作会社よりもリーズナブルですが、フリーランスのスキルや経験により成果が大きく変わるため、信頼できる人材を選ぶことが重要です。クラウドソーシングサイトなどを利用して、ポートフォリオやレビューを確認しながら適切なフリーランスを探すと良いでしょう。
また、成果の出るLP制作に必要な戦略立案や企画構成、運用改善サポートまで対応範囲に含まれていない場合もあるため注意が必要です。
フリーランスにLP作成を依頼する場合は、自社で対応する範囲と、フリーランスに依頼する範囲(デザインやライティング、コーディング)を明確にすることが成功の鍵です。
LP制作会社に依頼する
LP制作会社に依頼することで、高品質なLPを短期間で制作できます。制作会社は、デザイン、ライティング、コーディングなどの専門家がチームを組んで対応するため、クオリティが高く、効果的なLPが期待できます。
費用は他の方法に比べて高めですが、成果を最大化するための戦略やアドバイスも含まれることが多いため、コストパフォーマンスを考えると最も有力な選択肢といえるでしょう。
はじめてLP作成をする場合や、確実に成果の出るLPを作成したい場合には、LP制作会社に依頼するのがおすすめです。
LP作成の費用相場
自社で作成する場合の費用相場
自社でLPを作成する場合、主なコストはツールの利用料です。ペライチやWixといったLP作成ツールは、月額数千円から利用できるものが多いです。また、写真やイラストなどの素材を購入する場合は、1枚数百円から数千円程度の追加費用が発生します。
トータルで見ると、数千円から数万円程度でLPを作成することが可能です。ただし、自社のリソースを割く必要があるため、人件費や作業時間も考慮する必要があるでしょう。
フリーランスに依頼する場合の費用相場
フリーランスに依頼する場合、費用は依頼する内容やフリーランスのスキルにより異なりますが、一般的には数万円から数十万円が相場です。
デザインやコーディングのみの場合は5万円から10万円程度、ライティング込みで依頼する場合は10万円から30万円程度が目安となります。質の高いLPを求める場合は、さらに高額になることもあります。
例えば、フリーランスが数多く登録しているクラウドソーシングサービス「ココナラ」では、約5万円~20万円でLP作成を提供しているケースが多くみられます。
~10万円台の場合、テンプレートを利用した簡易的なLP作成が多いです。20万円以上になると、オリジナルデザインのLP作成もみられますが、コンテンツ設計や企画戦略などは含まれていない場合も多いです。
フリーランスに依頼する場合や、クラウドソーシングサービスを利用する場合には、どこまで対応してもらうのか対応範囲や要件を明確にしておくことが失敗しないポイントです。
LP制作会社に依頼する場合の費用相場
制作会社にLP作成を依頼する場合、費用は30万円から60万円以上が一般的です。中小規模のWeb制作会社の多くが、この費用相場でのランディングページ制作を提供しています。
この予算では、競合調査やライティング、キャッチコピーの作成や構成案の作成、デザインからコーディングまで、ランディングページ制作に必要な工程全てを任せることができます。本格的なランディングページの制作が可能ではありますが、制作後の対応に関しては制作会社によって異なります。
費用に含まれている場合もあれば、オプションとして別途費用がかかる場合もあるので、見積もりや打ち合わせの段階で、公開後の修正やアフターフォロー等、どこまでが費用の範囲なのかを確認しておきましょう。
例えば、累計Web分析診断5,000社以上の実績をもつLP制作会社「ラヴィゴット」では、LPの平均制作単価が30万台~となっており、完全オリジナルデザイン・ノウハウに基づいた企画戦略で、質の高いLPを作成できます。
LP作成だけでなく、作成後の運用改善や広告運用などのサービスを提供しているため、LPを活用して確実に成果を出したいという場合にはLP制作会社に依頼するのがおすすめです。
費用対効果を最大化するために、できるだけ具体的な要望を明確に伝え、信頼できる制作会社を選びましょう。
失敗しないためのLP制作会社の正しい選び方は「LP制作会社選びに重要な8つのポイント!準備しておくべきことやLP制作の流れも解説」で詳しく解説しているのであわせてお読みください。
また、LP作成の費用相場についてより詳しく知りたい場合には「ランディングページ(LP)の費用相場は?料金事例や費用内訳まで徹底解説!」を参考にしてください。
LP作成にかかる時間の目安
LP作成にかかる時間は、方法や規模により異なります。自社で作成する場合は、ツールの使い方に慣れるまでの時間も含めて数週間から2~3ヶ月程度が目安です。テンプレートを活用した簡易的なLPであれば、1~2週間で作成することも可能ですが、作っただけでは成果が出にくいという点には注意すべきです。
フリーランスに依頼する場合は、依頼から完成までのやり取りを含めて1ヶ月程度が一般的ですが、スピード感ある納期に対応している場合もあります。
LP制作会社に依頼する場合は、企画からデザイン、ライティング、コーディングまでを含めて2ヶ月から3ヶ月程度が目安です。納期を守るためには、初期の段階でスケジュールの認識をしっかりとすり合わせておくことが重要です。
LPの作成手順
手順1:目的・目標を設定する
まずはLPの目的と目標を明確に設定しましょう。
LP作成の目的とは、商品やサービスの販売、リード獲得、イベントへの誘導など、ビジネスゴールに直結するものでなければなりません。ゴールを1つに決めて、そこに向かってストーリーを構成していくことで一貫性のあるLPになります。「資料請求」「セミナーの予約」「商品の購入」など、複数のゴールが1つのLPに並存してしまうと、ユーザーを迷わせてしまう恐れがあるため、できるだけ絞りましょう。
目標は具体的な数値として設定し、例えば「1ヶ月で50リードを獲得する」や「コンバージョン率を3%に引き上げる」など、具体的なKPI(重要業績評価指標)を決めましょう。目標を設定することで、チーム全体の方向性が明確になり、一貫した戦略を立てることが可能になります。
手順2:ターゲットを明確にする
次に、ターゲットとなるユーザーを明確にします。ペルソナを設定し、ターゲットの年齢、性別、職業、ライフスタイルなどの属性を具体的にすることで、訴求力の高いLPを作成することができます。
さらに、ターゲットのニーズや問題点、行動パターンを理解しコンテンツに落とし込むことで、より効果的なLPを作成できます。例えば、B2B向けのサービスであれば、決裁権を持つ経営者層をターゲットにすることが考えられます。ターゲットを具体的に設定することで、訴求ポイントが明確になり、LPの成功に直結します。
手順3:競合調査をする
競合のLPを調査し、どのような訴求ポイントやデザインを用いているかを分析します。競合の強みや弱みを把握し、自社のLPに反映させることで、差別化を図りましょう。
競合がどのようなキーワードを使用しているか、どのようなデザインが採用されているかを詳細に調査し、優れた点を取り入れるとともに、改善点を見つけ出します。このプロセスを通して、自社のLPが市場でどのように位置づけられているかを把握し、より効果的な戦略を立てることができます。
手順4:訴求軸を決める
続いて、LPの訴求軸を明確にします。訴求軸とは、ターゲットに伝えたいメッセージや価値のことです。
例えば、「最先端の技術を駆使した高品質の商品」や「顧客満足度No.1の利便性の高いサービス」「初心者でも使いやすい低価格の製品」など、ターゲットのニーズや問題点に対して、どのように自社の商品やサービスが解決できるかを明確に示します。
1つのLPで商品の価格、品質、使いやすさ、デザインなど複数の訴求を一度に行なってしまうと、一つ一つのインパクトや魅力が薄れてしまい、結局この商品・サービスのメリットは何なのかがユーザーに伝わりにくくなってしまいます。
また、ユーザーニーズを的確に捉えて訴求しなければ「この商品は、自分が求めていたものと違った」と思わせてしまう可能性があります。例えば、ターゲットが低価格な商品を求めているにもかかわらず、高品質であることばかりを訴求していてもCVには繋がりません。
適切な訴求をするためには、しっかりとターゲットの分析を行いましょう。
手順5:構成(ワイヤーフレーム)を作成する
LPの全体構成をワイヤーフレームとして作成します。ワイヤーフレームとは、LPのレイアウトや要素の配置を簡略化した設計図のことです。
ファーストビュー、ボディー、クロージングなど各セクションの配置や順序、内容を具体的に決めることで、全体の流れを把握しやすくなります。
ワイヤーフレームをしっかりと作成することで、デザイナーや開発者とのコミュニケーションがスムーズになり、制作工程が効率化されます。
手順6:コンテンツを作成する
ワイヤーフレームに基づいて、具体的なコンテンツを作成します。キャッチコピーや商品の説明文、お客様の声など、ターゲットに響く内容を考えましょう。
コンテンツは、ターゲットの悩みや問題点に対する解決策を明確に示すことが重要です。
画像や動画などを活用した視覚的なコンテンツを取り入れることで、情報がより伝わりやすくなります。また、信頼性の高いデータや証拠を提示することも効果的です。
手順7:デザインする
コンテンツが揃ったら、次はデザインです。
ターゲットに合わせた配色やフォント、画像を選定し、視覚的に魅力的なLPを作成します。ただ見た目がきれいなだけでなく、ユーザーが直感的に理解できるデザインを心掛け、使いやすさを重視することが大切です。
また、ブランドの一貫性を保つために、既存のブランドガイドラインに従ったデザインを行うことが重要です。
デザインは、ユーザーの視線を誘導し、重要な情報を強調する役割を果たすため、CTAボタンやお問い合わせフォームなどコンバージョンに近い要素に関しては特に配置や色使いに注意を払い、コンバージョンを促進するデザインを作成しましょう。
手順8:コーディングする
デザインが完成したら、次はコーディング作業を行います。
この工程ではHTML、CSS、JavaScriptなどを使用して、デザインを実際のウェブページとして構築します。
レスポンシブデザインを採用し、スマートフォンやタブレットでも見やすいLPを作成しましょう。また、ページの読み込み速度を最適化するための対策も重要です。例えば、画像の圧縮や不要なスクリプトの削減などが挙げられます。ユーザーにストレスのないLPを作成することで、直帰率や離脱率を下げることができます。
手順9:校正・校閲する
完成したLPは、必ず校正・校閲を行いましょう。誤字脱字やリンク切れがないか、内容が正確であるかを確認します。
また、第三者の目でチェックすることで、見落としがちなミスを防ぎます。
校正は、文章だけでなくデザインや機能面も対象となります。例えば、全てのリンクが正しく動作するか、フォームが正常に送信されるかなどを確認します。
校正・校閲を徹底することで、ユーザーにとって使いやすく信頼性の高いLPを提供することができます。
手順10:公開後は効果検証をする
LPは公開してからがスタートといっても過言ではありません。
なぜならターゲットや訴求ポイントは作り手側が仮定したものに過ぎず、想定外のユーザー層にニーズが発生することもよくあるからです。
また、一度成果が出たとしても、そのパフォーマンスが継続するわけではありません。自社の製品やサービスに関わる市場や外部環境、ユーザーなどのさまざまな要素が変化するため、思いのほか効果が持続しないこともあります。
CVの獲得を目的とするのであれば、継続的な改善が必要です。公開後は現状分析を実施して問題点を洗い出し、問題を解決するための改善施策を行い、それを繰り返すことでパフォーマンスの最大化を図りましょう。
具体的には、Google Analyticsやヒートマップツールなどを使用して、訪問者数やコンバージョン率を分析することで、改善点を見つけます。データに基づいて、どのセクションが効果的でどこが改善の余地があるかを把握しましょう。
また、A/Bテストを実施し、異なるバージョンのLPを比較することで、最適なデザインやコンテンツを見つけることができます。定期的にPDCAサイクルを回し、LPのパフォーマンスを継続的に向上させていくことが重要です。
成功事例から学ぶLPの基本的な構成
成果の出るLPの基本構成は大まかに
・ファーストビュー
・ボディー
・クロージング
の3つで成り立っています。
それぞれどのようなコンテンツを作成すると効果的かを詳しく解説します。
ファーストビューの構成
ファーストビューとは、訪問者がLPにアクセスした際に最初に目にする部分を指します。ページのトップ部分で、スクロールせずに見える範囲に表示されます。
LPではユーザーの約50~70%がFVで離脱しているといわれており、多くのユーザーがそのままLPを読み進めるかどうかをFVで判断していることがわかります。
ファーストビューはLPの印象を決定づける重要なエリアであり、訪問者の興味を引きつけるために効果的に設計する必要があります。
ファーストビュー:キャッチコピー
キャッチコピーはLPの最も重要な要素の一つです。訪問者の目を引き、興味を持たせるための第一印象を決定します。
キャッチコピーはターゲットの悩みやニーズを直感的に捉え、解決策を提示する内容であることが求められます。例えば、「あなたのビジネスを次のレベルへ導く最先端のマーケティングツール」など、具体的かつ魅力的な表現を用いることで、訪問者の関心を引き、LPの続きを読んでもらうきっかけを作ることができます。
ファーストビュー:メインビジュアル
メインビジュアルは、LP全体の印象を決定づける重要な要素です。画像や動画を使用して、商品やサービスの魅力を視覚的に伝えます。
例えば、実際に商品を使用しているシーンや、サービスの成果を示すインフォグラフィックなどが効果的です。アニメーションやイラストを用いることで多くの情報をより直感的に伝えることもできます。
メインビジュアルは、キャッチコピーと連動させて、ユーザーの興味関心を引くことが大切です。
ファーストビュー:CTAボタン
CTA(Call To Action)ボタンとは、訪問者に具体的な行動を促すためのボタンです。
CTAボタンは、目立つ色や位置に配置し、訪問者が自然にクリックしたくなるようなデザインにしましょう。
例えば、「今すぐ無料体験を開始する」や「サービス資料をダウンロードする」「簡単1分で登録する」など、行動を促す文言を使用します。
すでにサービスや商品への購買意欲が高いユーザーを取りこぼさないように、ファーストビューでのCTAボタンのデザインはシンプルかつ直感的に理解できるようにし、訪問者が迷わず行動できるように工夫しましょう。
ファーストビュー:権威付け
権威付けとは、訪問者の信頼を得るための要素です。サービスサイトやLPなどで、メダルのデザインを目にしたことがあるでしょう。
権威付けは、実績や受賞歴、メディア掲載情報、専門家の推薦などを掲載することで、信頼性を高める役割を果たします。
例えば、「2024年○○ランキング1位獲得」「導入企業2,000社以上」「累計出荷数50万袋突破」などが効果的です。これらの情報は、訪問者に「この商品やサービスは信頼できる」と感じさせ、購入や問い合わせの意思決定を後押しします。
権威付けの要素を適切に配置することで、LP全体の信頼感が向上し、コンバージョン率の向上に繋がります。
ボディーの構成
ボディーは、ファーストビューの下に続く部分で、LPの主要なコンテンツが含まれるエリアです。ここでは、ユーザーに対して商品やサービスの詳細を伝え、彼らが抱く疑問や不安を解消し、購入や問い合わせへと導きます。
ボディー:お悩み訴求・共感コンテンツ
すぐに商品やサービスの説明をするのではなく、まずはターゲットの悩みや問題点に対して共感を示すことがコンバージョン率を高めるポイントです。
ターゲットの心に響くように、具体的なシナリオや事例を挙げて問題を明確にし、それに対する解決策を提示しましょう。
例えば、「忙しいビジネスパーソンのために、効率的に時間を節約する方法」といった具体的な問題とその解決策を示すことで、訪問者の共感を得ます。共感を得ることで、ユーザーは自分の問題が理解されていると感じ、次のステップへ進む動機付けになります。
ボディー:商材の説明
商品やサービスの特徴やメリットは、具体的なデータやビジュアルを用いて分かりやすく説明しましょう。
例えば、商品の技術的なスペックや使用方法、他社との違いなどを明確に示します。ここでは、訪問者が疑問に思うであろう点を事前に解消するような情報提供が重要です。
このとき、商品の強みやメリットを一方的に伝えるのではなく、ユーザーにとってのベネフィットを伝えることでユーザーのモチベーションを高めることができます。押し売りにならないように、ユーザー目線で作成しましょう。
ベネフィットはわかりやすく簡潔にまとめてください。3~5つの項目に分けて紹介するなど、ユーザーが一目で商材の魅力を理解できるようにすると良いでしょう。
また、視覚的に理解しやすいグラフや表、写真やイラストを使用することで、商品の価値を直感的に伝えることができます。
ボディー:導入事例・お客様の声・実績
導入事例やお客様の声、実績は、LPに信頼性を付加するための重要な要素です。実際の利用者の体験談や具体的な成果を紹介することで、訪問者に安心感を与えることができます。
例えば、「このサービスを利用して売上が20%向上した」などの具体的な事例を挙げることで、ユーザーを納得させることができます。また、実績として「累計1000社以上の導入実績」などの数字を示すことで、信頼性を強化します。これにより、訪問者は自分も同じような成功を得られると感じ、行動を促されます。
ボディー:料金やサービスの比較表
料金やサービスの比較表は、訪問者が選択しやすいように、異なるプランやサービス内容を一目で比較できるようにする部分です。
表形式で料金や特徴を分かりやすくまとめることで、訪問者は自分に最適なプランを選びやすくなります。
例えば、「基本プラン」と「プレミアムプラン」の違いや、各プランに含まれるサービス内容を具体的に示します。比較表を利用することで、訪問者の意思決定を支え、スムーズなコンバージョンへと導くことができます。
ボディー:お問い合わせや購入の流れ
お問い合わせや購入の流れを明確に示すことで、ユーザーが次に何をすべきかを理解しやすくします。
例えば、「お問い合わせフォームに記入→担当者からの連絡→契約手続き」といった具体的なステップを示します。視覚的に分かりやすい図やアイコンを使用することで、訪問者が迷わずに行動できるようにしましょう。
また、手続きが簡単であることを強調し、訪問者が感じる心理的なハードルを下げることもできます。
クロージングの構成
クロージングは、LPの最後の部分で、訪問者に具体的な行動を促すエリアです。ここでは、訪問者が最終的な意思決定をするために必要な情報を提供し、行動を促します。
クロージング:よくある質問(FAQ)
FAQは、訪問者が抱きがちな疑問や不安を解消するためにとても重要な役割を持ちます。よくある質問とその回答を掲載することで、ユーザーが自分で解決できるようになります。
例えば、「このサービスを導入するまでの期間はどれくらいかかりますか?」や「キャンセルは可能ですか?」「どのような決済方法がありますか?」など、予想される質問に対する明確な回答を提供します。
FAQを充実させることで、ユーザーの疑問や不安を解消し、安心して次のステップに進むことができます。
また、すでに一定の集客数がある場合には、よくある質問を充実させることでオペレーションの負担を軽減し、お問い合わせの質を高めることもできます。
クロージング:お問い合わせフォーム
お問い合わせや商品購入、セミナーの予約や資料請求など、ランディングページの最終目標となるコンバージョンを獲得するためには、ユーザーが入力フォームで個人情報等の入力を最後まで正しく完了させなければなりません。
お問い合わせフォームの作成で最も重要なのは、簡単でわかりやすいことです。フォームは必要最低限の情報のみを求めることで、送信のハードルを下げることでコンバージョン率を向上させることができます。
LPを作成する際に設定した目的や目標に合わせて、項目を最適化させましょう。
例えば、資料請求など気軽にコンバージョンしやすいものは「名前」「会社名」「メールアドレス」の3つだけにするなど、シンプルな設計にすることで、1件でも多くのリード情報を獲得することができます。
逆に、一定数のお問い合わせはあるが、お問い合わせの質が悪いという課題がある場合には、「お問い合わせ内容」などの詳細項目を追加したり、住所や生年月日などより詳しい情報を入力させたりすることで、オペレーションの負担を軽減することができます。
成果の出るLPを作成するための5つのポイント
ただLPを作成するだけではコンバージョンを獲得することは難しいでしょう。ここからは、成果の出るLPを作成するための重要なポイントを5つご紹介します。
ファーストビューでユーザーの心を掴み離脱を防止する
ファーストビューはユーザーが最初に目にする部分であり、ここでユーザーの興味関心を引きつけることが重要です。
キャッチコピーはターゲットのニーズや悩みに直結するもので、強いインパクトを与えるように工夫しましょう。例えば、「あなたのビジネスを劇的に成長させるソリューション」といった具体的な利益を示す表現が効果的です。
加えて、視覚的に魅力的なメインビジュアルや、直感的に分かりやすいCTAボタンを配置し、ユーザーが次のステップに進みたくなるようなデザインを作成しましょう。さらに権威付けの要素を追加することで、信頼性を高めることも効果的です。
構成はストーリー性を意識する
LPの構成は、ユーザーが自然に読み進められるようにストーリー性を持たせることが重要です。
まずはユーザーの悩みやニーズを明確にし、その解決策として自社の商品やサービスを紹介すると効果的です。
例えば、「現状の問題点→その問題がもたらす影響→解決策としての自社商品を紹介→商品を利用することで得られるメリット」といった流れを作ります。セールストークのようにストーリー性を持たせることで、ユーザーは自分の状況と重ね合わせながらLPを読み進めることができ、より強い共感を得られます。
また、具体的な導入事例やお客様の声を挿入することで、信憑性を高めるとともに、ストーリーにリアリティを持たせることができます。
ユーザー目線で作成する
LPはユーザーの視点に立って作成することが重要ですが、「商品のことを知ってほしい!」「サービスのこだわりを伝えたい!」という思いが先行しがちです。自分たちが考える商品の魅力やメリットを並べているだけでは、一方通行のLPになってしまいます。
常にユーザー目線になって求められている情報は何かを考え、疑問や不安に答えるコンテンツを作成することが大切です。
例えば、商品の使用方法を具体的に説明し、実際に商品を使用しているシーンを写真や動画などのビジュアルで示すと効果的です。また、ユーザーがよく抱く質問に対してFAQを設け、すぐに答えが見つかるようにするのも効果的です。ユーザーが何を求めているかを常に考え、そのニーズに応える形でLPを作成することで、ユーザーの満足度を高め、コンバージョンに繋げることができます。
しかし、自社のLPを作成するとなると、すでに商品やサービスについての知識があるので、どうしても「知っている前提」で作成しがちです。そんな場合には、ユーザーテストを実施するのが効果的です。ユーザーテストとは、LPを実際のユーザーに利用してもらい、ユーザーの行動や心理を観察する方法です。
ユーザーテストではユーザー目線で客観的な評価ができるため、アクセス解析による数値データではわからない問題点や、関係者だけでは気づけなかった課題を見つけることができるでしょう。
ユーザーテストのやり方や、メリットついては「ユーザーテストとは?CVR改善に効果的!正しいやり方や注意点を解説」で詳しく解説しているのであわせてお読みください。
流入元の訴求と整合性をとる
LPの内容は、流入元の広告やリンク先の訴求内容と一致させるようにしましょう。
広告文では「価格の安さ」を訴求していたのに、遷移先のLPのでは「品質の高さ」を訴求していた場合、ユーザーの期待を裏切ってしまい、すぐにページを離れられてしまう可能性が高まります。
ユーザーの検索するキーワードや広告文とズレが生じないように、訴求ポイントを統一させることでユーザーは混乱せずにスムーズにLPを読み進めることができます。
SEO・Google広告・SNS(Instagram・Twitter・Facebook)・Webメディアなど、流入元や広告の訴求内容によって複数のパターンでLPを用意するのも効果的です。逆に、広告のキャッチコピーを変更する時はLPの内容を見直す必要があります。広告とLPは別物でなく、不離一体のものであると意識して作成しましょう。
公開後はLPOを実施し継続的にPDCAを回す
LPは公開してからがスタートです。LPO(ランディングページ最適化)を実施し、ユーザーの実際の行動データを分析して改善していくことでLPのパフォーマンスを最大化させることができます。
例えば、Google Analyticsやヒートマップツールを使用して、ユーザーがどこで離脱しているか、どのセクションが最も読まれているかなどを確認します。このデータを基に、A/Bテストを行い、異なるバージョンのLPを比較して効果的な要素を見つけ出します。
PDCAサイクル(計画→実行→評価→改善)を継続的に回すことで、LPのパフォーマンスを最大化し、より高いコンバージョン率を実現することができるでしょう。
LPOの実施方法や事例については「LPOとは?基礎知識からCVR改善施策、事例までを徹底解説!」で詳しく解説しています。あわせてお読みください。
LP作成で参考にしたいまとめサイト3選
LPを作成する際に参考になる、LPデザインのまとめサイトをご紹介します。LP作成の際にお役立てください。
LPアーカイブ:LP登録数最多
LPアーカイブは、さまざまな業種や目的に応じたLPの事例を集めたまとめサイトです。
LPアーカイブでは、多様なデザインとコンテンツ構成のLPを検索することができ、LP作成の際に非常に参考になります。
カラー・イメージ・業界業種のカテゴリごとに整理されており、自分が作成しようとしているLPの目的や業種に合った事例を簡単に見つけることができます。また、SPデザインとPCデザインで調べることができるのも便利です。
SANKOU!:シンプルで優れたUI
SANKOU!はWebデザイン作成の参考になる国内のWebサイトやLPを集めたギャラリーサイトです。
シンプルかつ優れたUIで、多数の参考デザインの中から見たいものを直感的に探すことができます。
カラーや業種業界だけでなく、デザインのテイストやギミック、レイアウトなどでも絞り込んで探すことができるのが特徴です。また、ノーコードツール「STUDIO」で作成されたLPや、スマホに特化したLPも一覧で見ることができます。
Web Design Clip:洗練されたLPデザイン
Web Design Clipは、ウェブデザインのアイデアやインスピレーションを提供するサイトで、LPのデザイン事例が豊富に掲載されています。
Web Design Clipではクリエイティブで洗練されたデザインやユーザーエクスペリエンス(UX)の観点から優れたLP事例を多数紹介しており、デザイン性と機能性を両立させたLPを作成する際に非常に役立ちます。
LPデザインをメインカラーとサブカラーでそれぞれ絞り込んで検索できるのが特徴です。
LP作成に役立つツール4選
続いて、LP作成に役立つおすすめのツールをご紹介します。
ペライチ
ペライチは、誰でも簡単にLPを作成できるノーコードツールです。初心者でも使いやすいインターフェースと豊富なテンプレートが特徴で、コーディングの知識がなくても短時間で作成できます。
- 簡単な操作:ドラッグ&ドロップ操作で簡単にLPを作成できるため、コーディングの知識が不要。
- 豊富なテンプレート:業種や目的に応じた多彩なテンプレートが用意されており、選んでカスタマイズするだけでLPが完成。
- 日本語対応:日本発のサービスなので、日本語サポートが充実。
- SEO対策:SEOに特化したテンプレートや機能があり、検索エンジンでの上位表示も目指せる。
アカウントを作成後、テンプレートを選びます。ドラッグ&ドロップでテキストや画像を追加し、必要に応じてフォームやCTAボタンを配置します。デザインが完成したら、プレビューで確認し、公開ボタンをクリックするだけでLPが公開されます。
Wix
Wixは、世界中で利用されているウェブサイト作成ツールで、LP作成にも非常に有用です。豊富なデザインテンプレートと直感的なビジュアルエディターが特徴で、LPを簡単に作成できます。
- ドラッグ&ドロップエディター:直感的な操作でデザインを変更でき、初心者でも簡単にLPを作成可能。
- 多彩なテンプレート:数百種類のテンプレートがあり、業種や目的に応じて選択可能。
- モバイル最適化:自動的にモバイルに最適化されたデザインを提供し、スマートフォンでも美しい表示が可能。
- アプリ統合:Wix App Marketで利用できるアプリを使って、フォーム、チャット、予約システムなど多彩な機能を追加可能。
アカウントを作成しテンプレートを選び、エディターでテキストや画像をドラッグ&ドロップで追加・編集します。SEO設定やアナリティクスの導入も簡単に行え、公開ボタンをクリックするだけでスピーディーにLPを公開できます。
STUDIO
STUDIOは、デザイン性の高いウェブサイトやLPを作成できるノーコードツールとして注目されています。ビジュアルデザインに重点を置きながらも、コーディング不要で操作が可能な点が特徴です。
- デザイン重視:デザイン性の高いLPを簡単に作成できるビジュアルエディターを搭載。
- リアルタイム編集:複数人でリアルタイムに編集できるため、チームでの作業が効率的。
- レスポンシブデザイン:モバイル対応のデザインを簡単に作成でき、デバイスごとに最適化されたLPを提供。
- プロジェクト管理:プロジェクトごとにデザインを管理でき、作業効率を高めることが可能。
アカウントを作成して新しいプロジェクトを開始し、テンプレートを選択、またはゼロからデザインを作成します。エディターでデザインを調整し、リアルタイムプレビューで確認します。完成したら、公開ボタンをクリックすることでLPを公開できます。
STUDIOでのLP作成の方法については「STUDIOを活用したLP制作のメリットから制作の流れまでを解説!」で詳しく解説しているのであわせてお読みください。
WordPress
WordPressは、世界中で最も利用されているウェブサイト作成プラットフォームで、LPの作成にも非常に適しています。多様なプラグインとテーマが利用可能で、柔軟性の高いカスタマイズが可能です。
- 無限のカスタマイズ:数千種類のテーマとプラグインを利用して、自由自在にカスタマイズが可能。
- SEO対応:SEOプラグイン(例:Yoast SEO)を使用することで、検索エンジン最適化が可能。
- エコシステム:豊富なサポートコミュニティとドキュメントがあり、初心者から上級者まで幅広く対応。
- eコマース対応:プラグインを使って、LP上でのECも簡単に実現可能。
アカウントを作成してサイトをセットアップします。テーマを選び、必要に応じてプラグインをインストールします。ビジュアルエディターやブロックエディター(Gutenberg)を使って、LPのデザインを作成・編集します。SEO設定や分析ツールを導入して、完成したLPを公開します。
まとめ:成果の出るLPを作成するならLP制作会社への依頼がおすすめ
LP作成は自社で行うことも可能ですが、成果の出るLPを作成するためには正しい手順と専門知識が必要です。
成果を最大化するためにはプロフェッショナルの力を借りるのが最も確実です。
LP制作会社に依頼することで、デザインからコンテンツ作成、LP作成後の運用改善まで一括で対応してもらえます。自社で制作するよりも費用がかかりますが、結果として高いコンバージョン率を達成できるため、長期的にみると圧倒的にコストパフォーマンスが優れているといっていいでしょう。
自社のリソースや予算に応じて最適な方法を選び、効果的なLPを作成しましょう。
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